【ノルウェー】GPがすぐに予約とれないときは、民間の有料クリニックという手も
以前ノルウェーの医療についてざっと調べたことと経験したことを書いたのだが、ノルウェーにおける医療の問題はなんと言っても待ち時間だと思う。
先日から妻が風邪を引いていたのだが、喘息の症状が出始めたのでマズいと思ってお医者さん(GP)を予約。しかし、月曜日の朝に連絡したら、最短で金曜日の朝になるという。
仕方がないので2日ほど過ごしていたが、一向によくなる様子もなく、深夜から早朝にかけて症状がひどくなったりするで、緊急病院も考えた。しかし、緊急病院はもっと緊急な人(出血多量の怪我とか、命に関わる症状)の人が優先されるため、直ちに命に関わらない症状だと数時間待たされることもザラだという。(それでも待たされる方はツラい)
そこで、以前から聞いていた民間のクリニックを使ってみることにした。
その名もDr. Dropin.
当日予約がすぐできる
しかし実際はドロップイン(アポ無しで立ち寄る)わけではなく、アポがいるらしい。
ネットで簡単に予約できるのだが、当日の朝にもかかわらずすぐに予約できた。
上の画像はさっき撮ったもので、執筆時点(日曜日)の翌日のものだが、月曜からでもこれだけ空いていることがわかる。
夜でも土日でも空いている。
非常にありがたいのは、夜遅くや土日もやっているところ。
ベルゲンの診療所では、平日なら朝8時から夜10時まで、土日なら9時から5時まで。
他にもオスロに5軒、トロンハイムに1軒、アスケル(オスロの西にある市)にも1軒ある。
価格はGPの約2〜3倍
安心なのは価格が一律なこと。一回の診察で595クローネ(約7000円)と高いが、公的なGPに行くのが一回200~300クローネかかるので、待ち時間を考えるとコスパとしては悪くないケースもあると思う。
支払いは診察が終わった直後、カードで支払う。公式WEBのFAQにもカードで支払うように書いてあるので、現金は受け付けていないと思われる。
実際に行ってみた
即日予約が取れたので、早速行ってみた。
雰囲気は日本の新しく開業したクリニックという感じで、シンプルで清潔な内装。
小さい待合スペースがあるが、基本的に予約制のせいか誰もいなかった。
受付といったものはなく、クリニック入ったらドクターが観葉植物に水やりをしていた。
そのまま中に入るように促されて診察室に入る。
英語で症状についてや持病など簡単な問診をされたあと、簡単に聴診器でチェック、
その後すぐに血液検査として、指先から少しだけ血を抜き取られるタイプの検査をされた。
初めて見たのだが、最近は日本でも普及しているらしく、セルフで血液検査ができるようになっているらしい。
結果もすぐに出て、なんの数値か聞きそびれたのだが「5以下だから大丈夫だ、心配ない」と言われた。
私がGPで血液検査されたときは、肘の内側から注射器で取られる一般的なタイプの血液検査だったが、目的によって使い分けられるのだろうか?それともこういうところは新しい検査機器を装備しているということなのだろうか?
一応風邪が引き起こした喘息症状ということで、咳止めと、長引くようなら飲んで下さいということで抗生物質を処方される。
質問にもするっと答えてくれるし、若めのお医者さんだったので英語も不自由ない感じだったので助かった。
ビデオによる診察も可能
このDr. Dropinですが、スマホなどでのビデオ通話による診察も可能らしい。
こちらは350クローネで、必要な処方箋や診断書も書いてくれるらしい。
病院まで行くのが遠かったり、緊急ではないが動けない、という状況のときに使えそうですね。