データ分析メモと北欧生活

旧Untitled Note. データ分析、計量経済・統計とR、水産管理、英語勉強、海外生活などについて備忘録や自分の勉強のOutputの場所として

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【英語】中級レベルで英語を勉強し直すには?

私は海外に住んで8年目になる。
カナダ→アメリカ→ノルウェーと3カ国住んできたが、とりあえず話せる言語は英語と日本語だけだ。
(最近はノルウェー語の入門クラスに出席してみたが、とてもじゃないが話せるようになるとは思えない。)
ノルウェーでも若い人中心にみんな英語を話せるので、英語を使えれば特に不自由なく生活できる。


これだけ長く海外にいれば、英語はペラペラなんでしょ!?と言われることもあるが、全くペラペラとは言えない。
少なくとも自分では英語が話せる、と自信持って言える状態ではない。生活するための英語は話せるし、同僚たちと談笑することもできるはできるが、会話の中心になることはほぼない。言いたいことはなんとなく伝えられるが、自分の表現が稚拙に感じる。日本語と同じような運用ができているとは思えないのがストレスなのだ。

この悩みは多分、海外に住んで3〜4年目ぐらいから感じ始めていたように思う。それまでは自分自信に対しての評価は「英語を話せない」という位置づけだったのが、だんだんと慣れてきて「一応話せる」という感じになってきた。しかしそこからの伸び悩みを感じ始めた。自分が英語をうまくなっている気がしない。

一応英語が通じるのでなんとか海外で働くという現状に至っている(この先はどうなるかわからないが)。このまま働き続けるには、現状ではだめだと思う。そういった意味で、壁を感じ始めていた。

日本の本を読む用にKindle Unlimitedを利用しているのだが、こんな本に出会った。

「中級レベルからの英語学習」という点でピンと来たのである。(通訳者さんなのでむしろ上級レベルから更に上に、という感じだろうけど。)

以下では本のレビューを交えながら、現在取り組んでいる英語学習について書いてみたい。


私の英語のレベル

もともと英語は、嫌いではないけど不得意、という科目だった。高校生のときに、内部進学用の英語試験で、40人クラスのうち9人だけ落ちた中に入っていたし、大学3年ぐらいに受けたTOEICでは500点ちょっとだった記憶がある。

海外に留学する、となったときに本腰入れて勉強し始めたのがTOEICTOEFLであった。TOEICのほうが取っつきやすいのである程度の点の取れた後は留学必要なTOEFLにシフトした覚えがある。留学前になんとかiBTで80点取った。

交換留学後、大学院留学前になんとかTOEFL100点越えした。今から振り返ると、ある程度テストの英語には勉強して対応する能力があった、という認識である。

一番つらかったのは留学して一年目だった。とりあえず「会話」ができない。1対1で話すシチュエーションであれば稚拙な英語でなんとか返答できるが、3人以上の会話の中ではひたすら「聞き役」で終わる。修士時代は友人に恵まれたのでぼっちになることもなく、日本人と話す機会がほぼゼロだったのである意味鍛えられたが、修士課程自体がきつすぎて英語を勉強する時間はなく、能力というより英語で話す根性を鍛えられた感じだった。

博士に入って、ようやく話すことに慣れてくる。日常で使う英語のボキャブラリーが貧弱だなぁ、と思い出したように単語アプリなどをダウンロードしたりすることもあったが、あまり続かなかった。後述するNPRのポッドキャストを流し聞きしていた時期もあるが、途絶えてしまった。当然英語で授業を受け、論文を読んでいるのでその部分での能力は伸びていたと期待したいが、英語でのコミュニケーションに関しては自信をもったことがあまりない。アメリカ、特に西海岸でのいいところはアジア圏の留学生が多く、彼らも英語も難しくないので留学生同士ボキャ貧の英語ながら楽しく会話できる点がある。

とりとめもなく自分の英語学習歴?をさっと書いたが、「基本的に話せるけど、コミュニケーションに自信がない」という程度の能力を推定していただればと思う。なにより英語を聴いて、英語を話すことに未だに多くのエネルギーを割いて集中しなければしんどい状態なのである。

取り組んでいる勉強法

さて、取り組んでいる勉強法であるが、上述の本の著者の意見を自分なりに解釈した勉強法で取り組んでいる。
この本は英語学習法!と題しているが、具体的なノウハウに関する記述はすくなくて、どちらかというと心構えに関する部分が多い。裏を返せば、ある程度の年齢に達していて、ある程度の英語能力を持つ者が英語を勉強し直そうとする場合、最も重要なのはマインドセットなのだと言える。

「20年前の蓄えではもうさすがに、いろんな物事が立ち行かなくなっているという現実」(49)*1

「形成を逆転させるためには、広い意味で自分の実力を上げていくしか無い」(55)

「英語力の「現状維持」ではなく「向上」を標榜して日々、英語を向き合うようにしています」(131)

というように、自分の現状の分析と、対策、そしてマインドセットを設定する。この部分に具体的な例示を含まれていてイメージしやすいので一読の価値はあると思う。

マインドセットの設定されたら、あとは継続である。
「集中と継続なくして英語力アップはありえない」(265)。
いかに英語学習を効率化・習慣化するか、という点が重要で、心理癖障壁を取り除き、著者の場合は朝5時に起きて継続して勉強するメソッドが紹介されている。

具体的な勉強法

具体的に紹介されている勉強法自体は、一般的なものと変わらない。

  • リスニングとシャドウイング
  • 知らない単語のリストアップ、アプリに記録して学習・記憶
  • 英語の多読

といった感じである。
この本を読んで、英語をアクティブに勉強していた頃に読んだ本を思い出した。今でも人気があるようだ。


この本は具体的で、どういう英語学習をすればよいかの道筋が「マップ」として書かれている。
詳しい説明は割愛するが、例えばこんなブログがある。

kanzenmap.nomaki.jp


ようは、発音、音読、瞬間英作文、文法、精読、多読、英単語、会話についてそれぞれ勉強法を提示してレベルごとに上げていくといった様式である。

教材についても具体的に示されているので初心者におすすめ、ということで英語勉強したいと何年も言い続けている妹にあげた。(彼女は続かなかったみたいだが。)

本題だが、大人になってからの中級以上の英語でも本質は同じ、ということである。
ただ、教材が違う。教材は本物の英語メディアであり論文や本であり、相手は英会話教師ではなく一般人である。

日本の本屋の英語コーナーに溢れている教本ではなく、本物の英語に触れるのである。冒頭の本の著者の川合氏はとくにイギリスのメディアを利用することが多いらしく、具体的に紹介もされている。

私の場合はまぁアメリカにしばらくいたこともあり、アメリカ英語なのでアメリカのメディアから始めようと思う。

リスニングとシャドウイング: NPR

リスニングとシャドウイングにはアメリカのラジオ局のサイトであるNational Public Radioを使っている。

www.npr.org


これがおすすめな理由は以下の4つである。

1. 基本的に無料で使える。
2. すべてではないが、音声にスクリプトが付いているので聞き取れなくても確認ができる安心感。
3. 音声が短いものも多く、短い時間でできる。
4. 内容が面白い物が多い。

具体的な活用法は別記事にして書きたい。

追記:今やっている方法をざっくりまとめた。
keita43a.hatenablog.com

英単語

なにかしらの英単語アプリも考えたのだが、ここは川合氏の手法を真似ることにした。
上記のNPRの記事などでわからなかった単語やフレーズを、ReminDOというアプリに記録していく。

https://remindo.co/learn

このアプリは忘却曲線理論ともとに、物事を忘れそうなタイミングで文字通りリマインドしてくれるので、記憶が定着するというものである。他にAnkiなどもあるが、このあたりのアプリの選択は個人の好みだと思う。
アプリなのでスマホで使えるが、アカウントを作ってパソコンから入力ができるのが楽である。

自分で、入力するタイプのアプリはめんどくさいと思ってしまうが、これも継続の力を借りる。
川合氏は一日10個入力し、1年で3000個覚えるという目標を立てている。1日10個、しんどければ5個でも1500は超えるので大きな力である。

多読

今の所、多読するための時間をしっかり取れていないが、ニュース記事などを読む習慣をつけていきたい。NPRにはニュース記事も豊富で、音声なしながら内容が面白いものも多い。

英語を勉強する時間

最近は朝の1時間を英語学習に当てている。通勤にあまり時間がかからないので、7時に起きて8時までやるという塩梅である。




とりあえず続けていきたい。結局続けるかどうかなので、問題は続けるための仕掛けをどう作るかだと思う。
同様な立場にあって、英語学習を続けたい、という方がいればコメント等で連絡していただければ嬉しい。

*1:かっこはキンドル本の中の位置、紙の本のページに相当すると思う。