【今日の英語勉強】1930年代の人種差別的政策が現在の住宅地区のヒートウェーブに影響
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この3-minutes listenというシリーズは長さが短いので手軽だが、面白いトピックもあるので朝のリスニングに向いている。
内容
1930年代に政府によって決められた住宅エリアの「リスク」によるゾーン分けが、今現在の都市のヒート・ウェーブ現象に影響しているという研究の記事。
データによれば、所得の高い人が多く住んでいるエリアほど、街路樹などの木が多く立っているが、これが都市のヒートウェーブの緩和に役立っているという。
1930年代の「リスク」評価によってリスキーとされたエリアはアフリカ系アメリカ人が多く住むエリアだったという。そういったエリアは赤色にカテゴリー分けされたためレッドライニング(redlining)と呼ばれ、住宅購入のための銀行の融資対象などから外された。
これは、これらの地域の貧困化を加速させることになった。結果として、今回の研究では平均してredliningとされていたエリアの気温は、もっとも低リスクと評価されたエリアに比べて華氏で5度ほど高かった。これは夏の暑い日に駐車場から公園に入った程度に変化を感じる違いだと研究を行ったVivek Sandasはいう。
1968年にはFair Housing Actという法律で、住宅差別が禁止されたが、すでに起こった流れを変える程ではなかったようだ。その結果、1930年代のエリア分けが、今現在の気温の上昇に影響している。
単語・フレーズ
単語 | 意味 | 解説 |
---|---|---|
canopy | 天蓋、ひさし | tree canopyで林冠、樹冠 |
grave consequence | 手痛い結果、重大な結果 | grave: 墓や死 |
mortgage | 抵当、抵当に入れて借りたお金 | mortgage lenderで貸金業者 |
segregation | 隔離、人種的な分離待遇 | |
stroll | ぶらつく、散歩する | |
redlining | 住宅エリアによる金融業による差別的な扱いのこと | https://ejje.weblio.jp/content/redlining |
well-kept | 手入れの行き届いた |