データ分析メモと北欧生活

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【ノルウェー】スタヴァンゲル旅行記3:世界最多段の木造階段フローリ

仕事が忙しくだいぶ間が空いてしまったが、スタヴァンゲル旅行で書き残しておきたいものが残っていた。

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シェラグに行くことを断念した私達は、代わりに何するか調べいていたら、このフローリ(Flørli)のトレイルに行き着いた。

世界最長の木造階段という触れ込みで、4444段の木造階段水力発電所として使われていたパイプラインに沿っている。*1

しかも、船でしか行けないというのもミステリアスな感じがして面白い。グーグルマップで行き先指定するとエラーが出てルートが表示できない。*2

行き方

フローリへのアクセスは基本的にはフェリーのみだ。

スタヴァンゲル市街から行く場合はスタヴァンゲルの港から公共交通のKolumbus社の船が出ているが、昼の1時から一本しかなかった。トレイルをぐるっと回って帰ってきてまた船に乗る時間を考えると日帰りは難しい。宿泊施設もあるし、複数のトレイルやカヌーなども楽しめるそうなので、時間があるなら泊まるのも楽しそうだ。カップル用の特別な部屋(小屋)プランもあるらしい。


そこでもう一つ、夏の間だけはThe Fjord社が運行するクルーズ観光船がある。(スケジュール)
これなら朝9:30発に乗って10:50にフローリに到着し、ハイキングを楽しんで少しゆっくりしたあと18:40発の船で帰ることができる。

車でLauvvikというリーセフィヨルドに近い港に行き、そこから観光船に乗ることができる。車でフローリに乗り入れすることは不可能ではないが、港近辺の狭いスペースに駐車するしかないし、基本的に推奨されていないので、Lauvvik港の無料駐車場に停めてから乗船した。

フィヨルド観光船なので、フローリに向かう船からの景色も絶景だ。大きな滝や、下からプレーケストーレンを見上げることができる。

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プレーケストーレン

トレイル

トレイル情報はOutttで確認できる。
所要時間4~5.5時間とあるが、実際に5時間ちょっとだったように思う。

outtt.com

船着き場の近くの建物の横からすぐに階段が伸びていて、4444段が始まる。
その後は上までずっと登っていくのみ。

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下の写真の奥に見えるぐっと登っているところは、本当に急で、階段もそこまで板2枚分あったものが、1枚分になる。

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このあたりは左右は森になっているのだが、虫が多かったので虫除け対策をしていくことをおすすめする。
私はあまり気にしてなかったのだが、ヌカカという虫に20箇所ぐらい咬まれて、翌日にすごいかゆみが襲ってきた。
ノルウェーの病院に相談すると、ステロイド系の塗布薬を処方されてなんとかなったのだが、実際にこれで悩まされてる人は日本にもいるらしいのでお気をつけて。

500段ごとに、プレートに段数が示されている。
4000段の少し手前ぐらいまで来ると、平らになり、風景が開けてくる。
少し登れば4444段達成。しかし4000段前後から階段か?みたいな感じの板の上を歩くことになるし、厳密には4444より少し多い。

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少し登れば貯水池が見える。ここがこのトレイルで一番高いところだ。

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その後はずっと下りだが、なかなかの岩の多い悪路を降りていくことになるので注意が必要になる。
階段自体はスニーカーでも登れるが、降りることを考えるときちんとした登山靴で臨むほうが良い。
このトレイルのレベルが「Demanding(難しい・厳しい)」にカテゴライズされているのは、階段自体が急で危ないというのもあるが、
この下りの道が歩きづらいという点もあるように思う。

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地元のカフェ

登山用のスナックや水は、麓にあるカフェでも買うことができるが、もちろん割高なので事前に用意することをおすすめする。

しかし、ここのご飯は思いの外美味しかった。フィッシュスープやベジタブルプレートなど、普通のカフェっぽいメニューなのだが、
なかなか美味しい味だった。



少しマニアックなので初めてノルウェー旅行に来た人はもっとメジャーなトレイルに行くかもしれないが、ノルウェーらしさのある面白いトレイルだったのでおすすめである。

*1:水力発電所としては今も使われているらしいが、1999年に自動化された施設が建設され、人手が不要になったため階段が使われなくなったようだ。

*2:背後の山につながるトレイルから陸路でも歩いて行くことは可能だが、一泊は必須。